aishipシリーズリニューアル

2023年12月22日にaishipシリーズのショップサイトをリニューアルしました。

「カート業界最速レベルの表示最速・安定・高セキュリティのシステムを実現する」をコンセプトに様々なアップデートを行っています。

本マニュアルでは、リニューアルの変更点とそれに伴いオーナー様でご変更が必要な内容について記載します。

1.ショップサイト表示速度の大幅改善

全てのページにおいてレスポンスタイム(TTFB)200ms以内で表示できることを目指し、ストレスフリーなサイトを実現します。

ローカルキャッシュ、CDNキャッシュ、サーバーキャッシュなどキャッシュの活用によりレスポンスタイムは大幅に改善されます。

また、オリジンサーバーからの配信はHTTP/2になり、CDNからの配信は最新プロトコルのHTTP/3になります。

これにより各種プロトコルをサポートしているブラウザでは、応答時間の短縮、セキュリティの向上などを享受できます。

1.1.CDNによるレスポンスタイム(TTFB)改善

CDNとは「Content Delivery Network(コンテンツデリバリーネットワーク)」の略称で、Webコンテンツを効率的かつスピーディーに配信するためのネットワークのことです。

CDNを利用すると、Webコンテンツはオリジナルの保存先である「オリジンサーバー」に直接アクセスせず、ユーザーに最も近いキャッシュサーバーから配信されるため、高速なレスポンスが得られます。

図.CDNの一般的な利用イメージ

1.1.1.aishipサービスでのCDN利用方法

aishipサービスでは、管理画面でページキャッシュを利用する設定にするとページ(※1)がCDNにキャッシュされます。

CDNご利用方法は、「ページキャッシュご利用方法」のマニュアルをご参照ください。

※1.個人情報や閲覧者によって表示が変わるコンテンツはキャッシュされません。

>>マニュアル「ページキャッシュご利用方法」

1.1.2.注意事項

・CDNを利用した速度改善は、弊社の管理するDNSサーバーをご利用、またはサブドメインでショップ運用している場合にご利用可能です。弊社管理外のDNSサーバーでサブドメインを使わずにショップ運用される場合は、CDNによるページキャッシュはご利用いただけません。弊社の管理するDNSサーバーへの移行をご検討の場合は、弊社サポートセンターにご相談ください。

・弊社が管理するCDN以外の外部CDNでは、aishipショップサイトのページキャッシュはご利用いただけません。

aishipのショップサイトには、お客様名等の個人情報を含むコンテンツがありますので、外部CDNにaishipのショップサイトをキャッシュする設定は行わないようにしてください。

・管理画面でコンテンツを更新した場合や公開開始終了日のあるページは、CDNのキャッシュの有効期限が無効になるまでページは最新化されません。(最大5分間)

1.2.CDNを利用しない場合のレスポンスタイム(TTFB)改善

CDNを利用しない場合は、リクエストのあったページをサーバーのメモリ上に静的HTMLファイルとしてキャッシュし、次回リクエスト以降では、静的HTMLファイルをレスポンスすることで、高速な表示を実現しています。

CDNを利用しない場合のキャッシュについての詳細は、「ページキャッシュご利用方法」のマニュアルをご参照ください。

>>マニュアル「ページキャッシュご利用方法」

2.すべてのショップで独自ドメインを利用可能に

全てのショップで常時SSL化、独自ドメインが利用可能になります。

サイトを訪問されたお客様は、同一ドメイン、SSL化されたサイトで安心してお買い物いただけます。

また、常時SSL化、独自ドメイン化により、サイト制作時や運用時に課題となっていたクロスドメインに起因する問題や混合コンテンツによる問題が解消されます。

SSL証明書をご購入されていないオーナー様に対しては、無料証明書が自動で発行され適用されるため、オーナー様のご負担はありません。

3.その他仕様変更

リニューアルに伴い、以下の仕様変更を行いました。

3.1.一部コンテンツの非同期処理

aishipショップサイトでは、ページ単位でキャッシュする際、個人情報や閲覧者によって表示が変わるコンテンツはキャッシュ対象外として制御しています。キャッシュされないコンテンツについては、非同期処理を行うよう仕様を変更しました。

非同期処理に変更した機能については、「ページキャッシュご利用方法」のマニュアルをご参照ください。

>>マニュアル「ページキャッシュご利用方法」

3.2.ショップ会員のログイン状態を最大90日間維持する機能を全てのオーナー様でご利用可能

これまで独自ドメインオーナーのショップのみでご利用可能でしたが、リニューアル後は全てのオーナー様でご利用いただけるようになります。

図.ログイン維持機能が適用されたログイン画面

「ログインしたままにする」のチェックボックスにチェックを入れた状態でログインをした場合は、ログイン状態は最大90日間維持されるようになります。ログイン状態を維持することで、マイページ上からポイントの取得状況をすぐに確認できたり、会員番号を確認する際のログインの手間がこれまでよりも少なくなります。

※この機能のご利用にあたってショップ様での追加のご設定は特に必要ございません。

※購入手続きに進む際や、マイページ上の「クレジットカードを編集する」や「会員情報を編集する」などの会員情報の編集操作にあたっては、ログイン状態が維持されている場合も、無操作で2時間経過している場合にはログイン情報の再認証が必要になります。

※購入手続きに進んでいるカート内の情報は、これまで通り、無操作で2時間経過している場合にはカートの中身は破棄されます。

3.3.Facebook カタログ(Instagram ShopNow)のURL変更

管理画面のサイト管理>基本設定の「Facebook カタログ(Instagram ShopNow)」のURLが変更になります。

FacebookのフィードURLの指定をご変更いただく必要があります。

3.4.SEO評価の改善

これまでトレイリングスラッシュ(url末尾のスラッシュ)は正規化されていませんでしたが、 リニューアル後は全てのurlがスラッシュ無しで正規化されます。これにより重複コンテンツでSEO評価を落とす問題が解消されます。

3.5.Paypal決済をご利用時の決済手続きに進むための画面を廃止

Paypal決済ではカートページで注文確定ボタンをクリック後、決済手続きに進むための専用画面を表示していましたが、よりスムーズにご購入いただけるよう、専用画面は経由せず直接Paypalにリダイレクトするように変更しました。

3.6.軽減税率商品購入時の値引きの按分計算方法見直し

軽減税率商品を購入時に値引き(※1)がある場合は、値引き額を標準税率分と軽減税率分に按分しています。

現在ワンページカートのご利用ショップと未利用のショップで計算式に一部違いがあったため、その按分方法の計算式を見直しました。

※1.aishipシリーズの値引きは、管理画面の受注詳細画面の「割引」「クーポン」「ポイント」を指します。

3.7.必須入力項目が未入力時のエラーメッセージを変更

これまでは、必須入力項目を未入力のまま送信すると「〇〇が入力されていません」のエラーメッセージを表示しておりましたが、リニューアル後は「〇〇は必ず指定してください。」のメッセージに変更しました。

オーナー様でエラーメッセージの文言をJavascript等で変更されている場合は、ご確認ください。

3.8.classセレクタ「sysDisplayKeitaiNone」の出力廃止

機能パーツなどは、管理画面でデバイスごとに「表示/非表示」を切り替えることが可能ですが、「Keitai」(※管理画面では既に廃止済み)の表示を「非表示」に設定時に、HTMLのclassセレクタに出力されていた「sysDisplayKeitaiNone」の出力をリニューアルに伴い廃止しました。

「sysDisplayKeitaiNone」を指定したCSSやJavascriptをご調整いただいておりましたら、「sysDisplayKeitaiNone」の記載を削除してください。

3.9.複数配送機能の提供終了(ワンページカートを利用しない場合)

ワンページカートを利用しない設定時(※1)における複数配送機能の提供を終了しました。複数配送機能を引き続きご利用される場合は、ワンページカートをご利用ください。

※1.ワンページカートの設定は、管理画面のカート管理>基本設定の「ワンページカート設定」の設定です。

現在「利用しない」に設定されている場合で複数配送機能をご利用される場合は、「利用する」にご変更ください。

3.10.宅配便の送料の計算方法変更(ワンページカートを利用しない場合)

ワンページカートを利用しない設定時の宅配便の送料の計算方法をワンページカート利用時と同じ計算方法に変更しました。

3.10.1.「条件別」>「購入金額ごと」の購入金額の変更

購入金額の条件を以下のように変更しました。

(変更前)カート管理>割引設定の商品に対する割引を適用した商品金額(税抜)の合計

(変更後)割引を含まない商品金額(税抜)の合計

3.10.2.「条件別」>「購入金額ごと」「重量ごと」「パターン別」の算出範囲の変更(クール便商品と常温商品を同時購入時)

クール便商品と常温商品を同時購入し、クール便商品と常温商品のそれぞれ送料を算出する場合の計算式を以下のように変更しました。

(変更前)全ての梱包の購入金額(※)をもとに送料を判定

(変更後)それぞれの梱包ごとの購入金額(※)をもとに送料を判定

※条件別の送料を「購入金額ごと」に設定している場合。「重量ごと」「パターン別」の場合も同様の判定となります。

3.11.メール便の送料の計算方法変更

ワンページカートを利用しない設定時のメール便の送料の計算方法をワンページカート利用時と同じ計算方法に変更しました。

個別送料を設定した商品を購入時のメール便送料の計算方法を以下のように変更しました。

(変更前)メール便送料= 一律のメール便の送料+個別送料商品の送料

(変更後)メール便送料= 一律のメール便の送料

4.オーナー様にご対応いただく内容

aishipショップサイトリニューアルに伴い、オーナー様にご対応いただく内容がございます。

4.1.ショップサイトデザイン確認

aishipショップサイトのリニューアルは、現在運用いただいているショップサイトには即時反映されません。

弊社にてリニューアル後のショップサイトをご確認いただける検証環境を用意しております。

検証環境にてリニューアル内容をご確認いただき、運用中のショップサイトへの適用をご希望の場合は、ご希望日に切り替えを実施します。切り替えご希望日をサポートセンターまでご連絡ください。

検証環境では、ページキャッシュによる速度改善を行ったことにより、現在運用中のショップサイトとデザイン適用等が異なる可能性があります。本番環境と同じ状態になるよう、オーナー様にてご調整が必要となる箇所がありますので、「ページキャッシュご利用方法」のマニュアルをご参照の上、検証環境にてご調整ください。

>>マニュアル「ページキャッシュご利用方法」

4.2.共用SSLページ(ssl.aispr.jp)の廃止に伴う変更

カートページ、マイページ、問い合わせページなどの共用SSLページ(ssl.aispr.jp)のURLが変更になります。

これまで共用ドメインで運用されているオーナー様は、以下のご変更が必要です。

4.2.1.共用ドメインの直接記述箇所の変更

共用ドメインのURLを直接記述している箇所の修正が必要です。管理画面の以下の設定箇所に共用ドメイン(ssl.aispr.jp)のURLを記載している場合は、独自ドメインのURLにご変更ください。

変更箇所

・【HTML入力可】の入力欄

・画像URL入力欄

・サイト管理>ユーザーJS編集

・サイト管理>ユーザーCSS編集

・その他オーナー様で独自に作成されたJSファイル、CSSファイル等

・WordPress等

変更例(独自ドメインが「shop.sample.jp」、アカウントIDが「shop-sample」の場合)

(変更前)

<img src=”https://ssl.aispr.jp/shop-sample/img/item-image.png” alt=”商品画像”>

(変更後)

<img src=”https://shop.sample.jp/img/item-image.png” alt=”商品画像”>

変更前の「https://[共用ドメイン]/[アカウントID]/」の箇所を変更後の「https://[独自ドメイン]/」に変更してください。

4.2.2.reCAPTCHAの設定

aishipシリーズでは、マイページのクレジット登録画面、会員登録画面、カートの注文確認画面でreCAPTCHAを有効にすることができます。reCAPTCHAは、BOTなどの悪質なアクセスからWEBサイトを守ることができるGoogle提供のサービスです。

現在共用ドメインで運用中のオーナー様は、GoogleのreCAPTCHA設定画面でaishipのショップサイトのドメイン登録が必要です。

既にご登録のオーナー様は、ドメイン名を共用ドメインから独自ドメインにご変更ください。

reCAPTCHAのご設定がない場合は、会員登録時にエラーとなりますので、設定は必須となります。

reCAPTCHAの設定方法については、以下のマニュアルをご参考ください。

>>マニュアル「システム管理_reCAPTCHA」

4.3.Facebook カタログ(Instagram ShopNow)のURL変更

管理画面のサイト管理>基本設定の「Facebook カタログ(Instagram ShopNow)」のURLが変更になります。

(変更前)

http(s)://[ドメイン名]/index.php?action_api_site_common_getInstagramShopNowFeedCsv=true

(変更後)

http(s)://[ドメイン名]/api/front/site/common/getInstagramShopNowFeedCsv

オーナー様にてFacebookの設定画面よりフィードURLの指定をご変更ください。

4.4.一時保存機能の利用設定変更

カートの一時保存機能(※1)をご利用の場合、現行ショップでユーザー様が一時保存した注文データは、新ショップではご利用いただけません。新ショップに切り替え前に一時的にご利用設定を「使用しない」にご変更ください。

「使用しない」への変更は、新ショップ切替前の1週前にはご変更お願いいたします。

新ショップに切替後に「使用する」に再設定お願いいたします。

※1.カートの一時保存機能は、管理画面のカート管理>ワンページカートの設定画面にある「一時保存機能」を指します。再注文機能とは別機能です。

5.よくあるご質問

リニューアルに関してオーナー様より寄せらせたご質問をFAQとして公開しております。

随時更新してまいりますので、ご参考ください。

>>マニュアル「リニューアルについてのFAQ」